ナギの整理箱

日々考えたことを書きます。

時が止まるということ

家族にまつわるイベントが来るとどうしても考えずにはいられなくなることがたくさんあってもやもやする。

 

今年の母の日は、兄妹たちとプレゼントを買って母親に贈った。至って普通だ。

母の日用のLINEスタンプを買って使ってみようかなと思ったが、使われてる文言にもやもやしたのでやめてしまった。「産んでくれてありがとう」という文言だった。

母とはいろいろあり、一時期恨んだり苦手になったりメンタルが病む原因になったりもしたが、同時に感謝はしている。だが、「産んでくれてありがとう」と思えるほど私はこの世の中が好きではなく、死にたくなることもあるので、素直にそういう言葉が出てくる人を見ると、遠くの存在のように感じる。

ただ、最近、実家にしばらく居て母親との時間を作りたいなと思えるようになった。母親は早くに離婚してからダブルワークなどで忙しくしていて、子供の頃休みにゆっくり話したり、一緒にゆっくり過ごした時間が少なかったように思う。今さらながらそれを埋め合わせるように日々を過ごしてもいいのかな、と思った。そういう時間を過ごすことが、なんとなく自分の回復につながっている気もする。

 

父の日についても、例年通り何かプレゼントを贈りたいと思っている。今年は久しぶりに顔を見せに行きたいとも思っている。

母はエネルギッシュでいくつになっても好きなことをやって、今を楽しく過ごそうという前向きなパワーがある人だが、父はびっくりするほど真逆だ。私が社会人になって初めて1人で会いに行ったとき、顔はやけに老けていて、休みの日はテレビを見るしかやることがなくて、冷蔵庫には大量のスーパードライが入っていて、年齢の割に身体を動かすのもつらそうな姿をしていた。その後も何回か会いに行ったが、いつもそんな感じだった。初めて会いに行ったのは夕方頃だったが、帰りに真っ暗な田舎道で1人で涙が止まらなくなり、それ以来明るい時間帯に行って帰ることを決めている。

 

そんな父親の状態を見て、時が止まっているな、と思ったのだ。

父親だけでなく、父親の実家全体がそんな感じだ。変わらず生きる希望もなく酒を飲んでいそうな父。病気で働けてなくて何してるか分からない伯父さん。変わらず2人の世話をするおばあちゃん。あの家はいつ行っても時が止まったかのようで、まだ若い私には少し恐怖のようなものを感じさせた。

 

私もある意味見る人から見たら時が止まっている人間なのかなと思う。ずっとうつ病のままだし、働けていない。

でも、水面下でもがくことはやめないでいたいと思って、日々を過ごしている。

 

そんな両親を見つつ、結婚についても、したいのかしたくないのか、なぜそうなのかよく考えた方が良いなと最近考えている。

結婚は、ぼんやりと「したい」と思っている。でも、何故なのかと考えると、

・助け合えるパートナーが欲しい

・親のことを喜ばせたい

・結婚式やってみたい

・なんとなく寂しい

などの理由だと思う。

でも、まず、「助け合えるパートナーが欲しい」については、現時点で自分を助けてくれる友人先輩がたくさんいるのに、パートナーである必要あるか?と思う。あとはちゃんと手続きすれば公的制度で助けてもらうこともできる。

「パートナーなら助けてくれる」と思ってしまい、1人にのしかかってしまいそうなので、むしろ今の1人の状態のほうが健全ではないかとすら思う。

「親のことを喜ばせたい」、これは、やはり親世代は「結婚して家庭を持つことこそが幸せ」と思っていそうなので、ちゃんとそれに乗っかってあげたいという気持ちはある。1人でも全然幸せで楽しければ問題ないと思うが、どうしても一般的には1人よりも結婚している状態のほうが幸せな状態と思われがちかと思うので、私が楽しかったとしても、1人でいることで親に寂しい思いをさせるのはつらいな、とは思っている。私が結婚するとしたらこれが1番の理由になるかもしれない。

「結婚式やってみたい」については、今はソロウェディングとかあるので、来年あたりサクッとやるか?と思っている。若いうちに可愛いドレス着たい。

「なんとなく寂しい」は、私もまた「結婚して家庭を持つことこそが幸せ」という世間一般の価値観をゴリゴリに刷り込まれているので、1人でいることに負い目や寂しさは感じてしまいそうだ。

 

以上、両親の話をしつつ、結婚に関していま自分が思っていることをまとめてみた。

「結婚したいと思える相手に出会えば気持ち変わるよ!!」とか言われそうだが、私の恋愛のトライアンドエラーの話はまた別途まとめたい。

 

それから、私のことなので、結婚について考えがまとまらないのに相手のご好意に押されて断れずに結婚してしまうとかやらかしそうなので、そういう時に思い返せるようにしたい。

 

というか、結婚の話、書いててすごく悲しくなってきたのだが、自分が1番「結婚こそが幸せ」という価値観をガチガチに内面化しちゃっているのかもしれない。

両親が早くに離婚してしまったから、やっぱり穏やかな夫婦関係にはすごく憧れがあるし、漠然と1人が怖いみたいな気持ちもある。

 

仕事の話とか、性格の話とかコミュニケーションの話とか、他にもぐるぐる考えがちなことをこれから書いていきたい。

読んでもらえたら嬉しいので気軽にコメントお願いします。